第6回メフィスト賞受賞作家
あらすじ 積木鏡介
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講談社ノベルス


芙 路魅    講談社ノベルス
積木 鏡介 (著) 新書 (2002/04) 講談社
おすすめ度: 3.0 5つ星のうち


3人の幼児の腹を切り裂いた怪物が19年後に蘇った。いわくつきの屋敷 の地下室には臓腑をさらした幾多の死体。警察が包囲する中、犯人はどこに消えたのか。謎の中心には芙路魅という少女が…。本編が封印された「密室本」。


誰 かの見た悪夢    講談社ノベルス
積木 鏡介 (著) 単行本(ソフトカバー) (1999/08) 講談社
おすすめ度: 5.0 5つ星のうち


帰省する 途中、大学生の醍醐(だいご)と夢摘(むつみ)は車内に脱走し た子供が紛れ込んでいるのを発見した。行きがかり上、送ることになった2人が辿りついたのは醜悪至極な幽霊病院。惨劇の記憶を封印した脱出不可能な館で首 切り死体が次々現れ、惨劇はやむ気配すらない。奇怪でおぞましい真相、唯一無二の奇妙な味わいを堪能あれ。
積木鏡介はどこから現れたのか。悪夢と悪夢のはざまから転げ落ちてくる生首のように、この狂熱のサンバ状態を呈する’99年新本格ミステリ・シーンに参入 してきた。
誰かの見た悪夢とは、誰かに見られた悪夢である。そしてとりもなおさず、それは誰かに記述される悪夢でもある。──ここで記述される悪夢は奇術のなかの悪 夢と変じ、積木鏡介による〈積み木崩し〉と〈鏡地獄〉が始まる。出口は保証のかぎりではない。途中退場もまかりならない。
かくて悪夢喰らいのホラー・ワールドは、循環式殺人ゲームの智恵較べの劇場となる。お代は見てのあとではなく、どぼんと悪夢に浸かりきってから……。積み 木崩れの大技を堪能してからあとのこと。──野崎六助


魔 物どもの聖餐    講談社ノベルス
積木 鏡介 (著) 単行本(ソフトカバー) (1998/06) 講談社
おすすめ度: 3.5 5つ星のうち


邪悪な魂は世界に求める。正義を。審判を。復讐を!
呪われた兄弟〈幽羅(ゆら)〉の操り人形と化し、桔梗荘に集まる人間を皆殺しにするという男・久羅(くら)の陰鬱な手紙。「復讐せよ」と囁く殺人鬼の悍 (おぞ)ましい計画。お伽噺のごとき奇怪な舞台で、予告通りに殺人は起こった!すべては地獄の傀儡師(くぐつし)の罠か。純粋悪の結晶がきらめくミステリ の離れ業。最終章が読む者の心臓を貫く!


歪 んだ創世記    講談社ノベルス
積木 鏡介 (著) 単行本(ソフトカバー) (1998/02) 講談社
おすすめ度: 4.0 5つ星のうち


第6回メ フィスト賞受賞作。
「私は確信する、空虚を嘆くべきではないと。私は空虚の意味で無なのではなく、創造者的虚無だ。その無から私自身が創造者として一切を創り出すのだ」 (シュティルナー著『唯一者とその所有』より)
全ては何の脈絡も無く唐突に始まった。過去の記憶を全て奪われ、見知らぬ部屋で覚醒した私と女。
舞台は絶海の狐島。3人の惨殺死体。生存者は私と女、そして彼女を狙う正体不明の殺人鬼だけ……の筈だったのに。この島では私達が想像もつかない「何か」 が起こっていたのだ。
蘇る死者、嘲笑う生首、闊歩する異形の物ども。あらゆる因果関係から排除された世界──それを冷たく照覧する超越者の眼光。
全ては全能の殺人鬼=<創造主>の膿んだ脳細胞から産まれた、歪んだ天地創造の奇跡だった。
そして……「ここはどこなの」女が存在しない口唇で尋ねる。「分からない。でもここにはあいつの邪気がない。あいつの手の届かない世界らしい」存在しない 口で私は答えた。「あいつはもう2度と現れないの」彼女の不安気な問いに、私が頷く。女は存在しない男の顔を怪訝そうに覗き込んだ。「結局、あなたは誰 だったの」「君は一体、誰だったんだい」私は揶揄(からか)うように問い返した。そんな事はもうどうだっていいじゃないか。もう何も彼も終わったのだか ら。
……だが、まだ終わったのではなかった。真犯人はそれを知っている。本当の終焉はこれからなのだ。
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